植物から学ぶ自然療法シリーズ

第8回 レモンバーム(メリッサ)

― レモンのような香りが、こころにそっと寄り添うハーブ ―

爽やかなレモンを思わせる香りが魅力のレモンバーム

レモンという名前がついていますが、実はレモンではなくシソ科のハーブで、ミントの仲間です。
見た目もミントに良く似ていて、見間違えるほどです。

古くからヨーロッパでは「メリッサ」という名前でも親しまれ、その名前はギリシャ語で「ミツバチ」を意味するといわれています。

可憐な花にはミツバチが集まり、人だけでなく自然界の生きものにも愛されてきた植物です。

今回は、レモンバームの魅力や、暮らしの中での楽しみ方をご紹介します。


レモンバームってどんな植物?

レモンバームは、シソ科の多年草です。

葉を軽くこすると、レモンを思わせる爽やかな香りが広がります。

その香りから「レモンバーム」と呼ばれていますが、レモンの香り成分とは少し異なり、どこかやさしく、やわらかな印象があります。

ハーブティーや料理、アロマテラピーなど、さまざまな場面で親しまれている植物です。


ハーブとして楽しむ

レモンバームは、ハーブティーとして人気の高いハーブです。

爽やかな香りとやさしい味わいで、そのままでも楽しめますが、ほかのハーブとも相性が良く、ブレンドティーとしても親しまれています。

私は、食後にペパーミントとブレンドして楽しむことが多くあります。

レモンバームのやさしい香りに、ペパーミントの爽快感が加わり、食後にぴったりのすっきりとした味わいになります。

その日の気分や食事に合わせてハーブを組み合わせる時間も、植物療法の楽しみのひとつです。


暮らしの中で楽しむレモンバーム

乾燥させたレモンバームは、ハーブソルトにブレンドすることもあります。

肉料理や魚料理、サラダなどにひとふりするだけで、爽やかな香りがふわっと広がり、いつもの料理が少し特別な一皿になります。

植物は、お茶として飲むだけではなく、毎日の食卓にも取り入れられる身近な存在です。

植物を暮らしの中で楽しむ方法は、決して難しいものではありません。

ほんの少し植物を取り入れるだけで、毎日の食事やティータイムが、より豊かな時間へと変わっていきます。


アロマテラピーとして楽しむ

レモンバームは、精油としても知られています。

やさしく爽やかな香りは、ハーブティーとはまた違った魅力があります。

一方で、レモンバーム精油は非常に多くの植物から少量しか採れないため、とても希少な精油として知られています。

植物の恵みがぎゅっと詰まった一滴だからこそ、大切に使いたい精油のひとつです。


🌿 植物の豆知識

レモンバームは「メリッサ」という名前でも知られています。

メリッサとは、ギリシャ語で「ミツバチ」という意味。

花が咲くとミツバチが集まりやすいことから、この名前が付けられたといわれています。

植物は私たちだけでなく、昆虫や自然とも深くつながりながら生きています。


🌿 植物をもっと知る

学名 Melissa officinalis
科名 シソ科
使用部位 葉・地上部
原産地 ヨーロッパ・西アジア
主な芳香成分(精油) シトラール、シトロネラール、ゲラニアール など
暮らしでの楽しみ方 ハーブティー・ハーブソルト・料理・芳香浴

ハーブとアロマテラピー、それぞれの魅力

レモンバームは、ハーブとしても精油としても親しまれている植物です。

ハーブティーでは、やさしいレモンのような香りと穏やかな味わいを楽しむことができます。

一方、精油はごくわずかしか採れないため、とても希少な存在です。 その一滴には、植物が育んできた豊かな香りが凝縮されています。

同じ植物でも、ハーブとして味わう楽しみと、アロマテラピーで香りを楽しむ魅力があります。 植物をさまざまな角度から知ることも、自然療法の楽しさのひとつです。


🌿 ミキティのワンポイント

レモンバームは、単独で楽しむだけでなく、ほかのハーブとも相性のよい植物です。

私のお気に入りは、食後にペパーミントとブレンドしていただくハーブティー。 爽やかさとやさしさのバランスがよく、食後のリフレッシュタイムにぴったりです。

また、乾燥させたレモンバームをハーブソルトにブレンドすると、肉料理や魚料理、サラダなどにも爽やかな香りを添えてくれます。

植物は「飲む」「香る」だけではなく、「食べる」楽しみもあります。 毎日の暮らしの中に植物を取り入れることで、自然をより身近に感じられるようになります。


前回の記事はこちら

前回は、やさしい香りで親しまれるカモマイル・ジャーマンをご紹介しました。

ハーブティーやカモマイルプリン、そして白い花から生まれる青い精油の秘密についてお話ししています。

ぜひ、あわせてご覧ください。

▶ 植物から学ぶ自然療法シリーズ 第7回「カモマイル・ジャーマン」


次回予告

次回は、レモン🍋をご紹介したいと思います。え?レモンってハーブなの?そんな疑問について解説もします!

果実も果皮も香りも楽しむ、暮らしに寄り添う植物。身近だけどなかなか使わないレモン。

さりげなく上手に生活に取り入れる方法をお届けします。


植物から学ぶ自然療法

植物を知ることは、自然とともに暮らすこと。

植物には、それぞれ異なる香りや個性があります。 その個性を知り、暮らしに取り入れることで、毎日は少しずつ豊かになっていきます。

毎日のちょっとした積み重ねが、未来のこころとからだを育みます。


この記事を書いた人

日髙 美紀(ミキティ)
自然療法 salon & school Gentil 代表

  • 作業療法士
  • NARD JAPAN認定アロマ・インストラクター
  • NARD JAPAN認定アロマ・セラピスト
  • アロマ・フランス認定クレイテラピスト

病院や訪問リハビリでの経験を活かし、アロマテラピーやハーブ、クレイなどの自然療法を通して、一人ひとりの暮らしに寄り添うセルフケアをお伝えしています。

🌿 最後までお読みいただき、ありがとうございました 🌿

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