ケモタイプって、なぜ必要なの?|植物の個性を知るための大切な考え方
🌿 前回の記事
シリーズ第8回では、 「精油のラベルと成分分析表、読めますか?|植物を知るための大切な情報」 をご紹介しました。
精油ボトルのラベルや成分分析表には、植物を正しく理解するための大切な情報が詰まっていることをお伝えしました。
今回は、その成分分析表とも深く関わる「ケモタイプ」について、もう一歩踏み込んでご紹介します。
🌿 ケモタイプって難しそう…そう思っていませんか?
私自身、NARD JAPANで学び始めた頃は「ケモタイプ」という言葉が難しく感じられました。
ローズマリーはローズマリーじゃないの? どうして名前の後ろに「シネオール」や「ベルベノン」が付くの?
そんな疑問ばかりでした。
でも、学びを進めるうちに、「植物の個性を知るための考え方」だと分かったのです。
🌿 同じ植物でも、成分が違うことがあります
例えばローズマリー。
見た目は同じように見えても、生育する地域や気候、土壌などの環境によって、植物が多く作り出す芳香成分が変わることがあります。
その違いを区別したものが「ケモタイプ」です。
🌿 ケモタイプは「別の植物」ではありません
ここは、とても大切なポイントです。
ケモタイプは、植物の種類が違うという意味ではありません。
同じ植物でも、主な芳香成分の違いによって分類されたものです。
例えばローズマリーには、
- ローズマリー・シネオール
- ローズマリー・カンファー
- ローズマリー・ベルベノン
などがあります。
どれも同じローズマリーですが、芳香成分の特徴が異なるため、それぞれ区別されています。
🌿 前回ご紹介したユーカリとは違います
前回ご紹介した 「ユーカリ・ラディアタ」と「ユーカリ・レモン」は、植物学的には別の植物です。
一方、ローズマリーのケモタイプは、同じ植物の中で芳香成分の特徴が異なるものです。
この違いを知ることで、植物を見る目がぐっと変わってきます。
🌿 Gentilが大切にしていること
私は、ケモタイプは「難しい専門用語」ではなく、植物の個性を知るための大切な考え方だと思っています。
人にも一人ひとり個性があるように、植物にもそれぞれの個性があります。
その個性を知ることで、植物への理解が深まり、一滴の精油がもっと身近で愛おしい存在になります。
それが、私がアロマテラピーを通して皆さんにお伝えしたいことです。
🌿 ここまでのシリーズ
- 第1回 アロマテラピーは単なるリラクゼーションではない
- 第2回 植物はどうして香るの?
- 第3回 植物は動けないから強い
- 第4回 植物は"ことば"を持っている?
- 第5回 ローズマリーは1種類じゃない?
- 第6回 同じユーカリなのに違う?
- 第7回 精油は、どれも同じじゃない。
- 第8回 精油のラベルと成分分析表、読めますか?
- 第9回 ケモタイプって、なぜ必要なの?(今回)
🌿 次回予告
学名って難しい?
ラテン語で書かれた植物名は難しそうに見えますが、実は精油選びの大切なヒントになります。 次回は、学名を見る意味について分かりやすくご紹介します。