病気になってからではなく、
病気になる前から。
私の中の「当たり前」が変わった経験。
昨日のブログでは、
「疲れている」に慣れてしまわず、
自分のこころとからだに気づくことについて書きました。
「まだ大丈夫」と頑張り続けるのではなく、
「今の私は、どんな状態なんだろう?」と
自分に目を向けてみる。
今日は、
私がなぜそんなふうに考えるようになったのか。
少し、私自身のこれまでの経験について
お話ししたいと思います。
「病気になってから」ではなく、
「病気になる前から」
自分のこころとからだに目を向ける。
医療の現場で働いていた頃
私は以前、作業療法士として
医療の現場で仕事をしていました。
病気やけがをした方が、
できるだけその人らしい生活に戻っていけるように。
失われた機能を取り戻したり、
今できることを大切にしながら、
生活を支えていく。
それが私にとって、
当時の「当たり前」でした。
もちろん、今でも医療はとても大切なものだと思っています。
病気やけがをしたときには、
必要な医療を受けることが大切です。
私自身も、医療の現場でたくさんのことを学び、
たくさんの人に支えてもらいました。
だからこそ、自然療法を始めた今も、
「医療か自然療法か」という二つに分けて
考えているわけではありません。
「元に戻ること」が、すべてなのだろうか
その後、私は障がい福祉の現場でも
仕事をするようになりました。
そこで、私の中にあった「当たり前」が
少しずつ揺らいでいきました。
医療の現場では、
「以前の状態に近づけること」や
「できることを増やすこと」が
大切だと考える場面がたくさんあります。
でも、福祉の現場で人と関わる中で、
ふと考えるようになりました。
「元の状態に戻ることが、
本当にその人にとっての幸せ?」
できることが増えること。
以前と同じようにできるようになること。
それは、もちろん大切なことです。
でも、それだけが
「よいこと」なのかな。
その人が何を大切にしているのか。
どんなふうに暮らしたいのか。
今の自分をどう感じているのか。
そういったことも含めて考えていかなければ、
本当の意味でその人に寄り添うことは
できないのかもしれない。
そんなふうに、少しずつ
私の中の「常識」が変わっていきました。
病気になってから、ではなく
そして、もうひとつ
考えるようになったことがあります。
私たちは、からだの不調が大きくなったときに
初めて自分のからだに目を向けることがあります。
痛みが出た。
眠れなくなった。
体調を崩した。
もちろん、そのときには
必要な医療を受けることが大切です。
でも、そのもっと前。
「最近、少し疲れているな」
「なんとなく眠りが浅いな」
「前よりイライラしやすいかもしれない」
「今日はいつもよりからだが重いな」
そんな小さな変化に気づくことも、
自分を大切にすることのひとつなのではないか。
そう思うようになりました。
自然療法は、「治すため」だけのものではない
そんな私が出会ったのが、
アロマテラピーをはじめとする自然療法でした。
香りを感じる。
ハーブを暮らしに取り入れる。
クレイに触れる。
そんな小さなことを通して、
自分のこころとからだに
意識を向ける時間をつくる。
私は、自然療法を
「病気を治すためのもの」として
お伝えしたいわけではありません。
医療が必要なときには、きちんと医療を受ける。
そのうえで、病気になる前から、
毎日の暮らしの中で
自分のこころとからだの状態に気づいていく。
自然療法は、
そのための選択肢のひとつなのだと思っています。
大きな不調になってからではなく、
小さな変化のうちに気づく。
「今の私は、どうかな?」
そうやって自分に目を向ける時間を
日々の暮らしの中につくっていく。
私がGentilで大切にしていること
サロンでお客様のお話を伺うときも、
私が大切にしているのは
「症状だけを見る」ことではありません。
眠れているのか。
食事はとれているのか。
最近、何か変わったことはないか。
今、どんなことを感じているのか。
同じ「肩がつらい」という悩みでも、
その背景は人によって違います。
だから、
「肩こりだから、この香り」
「眠れないから、この精油」
と、簡単に答えを決めるのではなく、
その日の状態を一緒に見ながら、
その人にとって今必要なことは何なのかを
考えていきます。
それは、昨日のブログで書いた
「いつものあなた」ではなく、「今日のあなた」を見る
ということにもつながっています。
「自分のことを知る」ことから
自分のこころとからだの変化は、
誰かに教えてもらうものだけではなく、
自分自身が気づいていくことも大切です。
今日は少し早く眠ろう。
好きな香りを感じてみよう。
温かいお茶をゆっくり飲もう。
少しだけ、自分のための時間をつくろう。
そんな小さな積み重ねが、
「自分の状態を知ること」につながっていく。
そして、自分の変化に気づけるようになると、
必要なときに誰かに相談したり、
医療を受けたりすることも
選びやすくなるのかもしれません。
自然療法と医療。
どちらか一方を選ぶのではなく、
そのときの自分に必要なものを
自分で考えて選んでいく。
私は、そんなふうに
自分のこころとからだと付き合っていける人が
少しずつ増えていったらいいなと思っています。
病気になってからではなく、
病気になる前から。
「私は今、どう感じている?」
そんな小さな問いかけを、
日々の暮らしの中に。
それが、私が自然療法を学び、
Gentilでお伝えしていきたいと思っていることです。
特別なことをしなくてもいい。
いつも元気でいなくてもいい。
まずは、今の自分に気づくことから。
その小さな一歩を、
一緒に見つけていけたらと思っています。
自然療法 salon & school Gentil
毎日のちょっとした積み重ねが、
未来のこころとからだをつくります。