なぜ作業療法士からアロマテラピーへ?

― 医療の現場から、自然療法を学ぶまで ―

「どうして作業療法士だったのに、アロマテラピーを仕事にしているんですか?」

今でも、ときどき聞かれる質問です。

私自身も、以前はまさか自分がアロマテラピーを仕事にするなんて思っていませんでした。

私は作業療法士として、約20年間、病院や訪問看護ステーションなど医療や介護、障害福祉の現場に携わってきました。

患者さんの身体や生活を見ながら、その人らしい暮らしを取り戻していく。

訪問リハビリでは、ご自宅に伺い、その方の生活そのものに寄り添いながらケアをする。

そんな仕事が好きでした。

そして、リンパ浮腫に対する複合的治療についても学び、専門的なケアにも携わっていました。

けれど、第三子を出産した2020年。

私の生活は、大きく変わりました。

「子どものために休む」ということ

末っ子が生まれる前、私は訪問看護ステーションで訪問リハビリの仕事をしていました。

訪問の仕事は、決められた時間に利用者さんのお宅へ伺い、ケアを行います。

病院のように、その場にいる別のスタッフがすぐに代わってくれるわけではありません。

スタッフが余るほどたくさんいるわけでもない。

私が子どもの体調を理由に休めば、別のスタッフに負担がかかる。

そして、利用者さんにもご迷惑をかけてしまう。

当時の私は、そんなふうに考えていました。

しかも、私はリンパ浮腫の専門的な資格も持っていたため、私に代わって対応できるスタッフがなかなかいませんでした。

「子どものために休みたい」

そう思っても、

「でも、仕事はどうする?」

そんな気持ちがいつもどこかにありました。

繰り返す中耳炎。そして、思いがけない出来事

当時1歳くらいだった次女は、中耳炎を繰り返していました。

風邪をひけば中耳炎になり、耳鼻科へ通う。

そんなことが何度もありました。

熱を出さないようにと処方された薬を、数か月にわたって飲ませていた時期もありました。

そしてあるとき、熱けいれんを起こし、けいれん発作が長引いて入院するという出来事がありました。

今でも、そのときのことは忘れられません。

「医療の仕事をしているのに、私は家族のために何もできない」

そんな無力感を感じたことを覚えています。

もちろん、医療が必要なときには医療を受ける。

それは今も変わりません。

でも、

病院へ行くほどではないとき。

受診するまでの間。

毎日の生活の中で、家族の体調を見ながらできること。

そんな「日常のケア」を、私はもっと知りたいと思うようになりました。

2020年、コロナ禍で出会ったアロマテラピー

そんな中で迎えたのが、2020年。

第三子を出産した年でした。

そして、世の中はコロナ禍へ。

自由に受診することも難しくなり、これまで以上に「自分や家族の健康を、自分自身でも考える」必要性を感じるようになりました。

復職したときに、また子どもの体調で職場に迷惑をかけてしまったらどうしよう。

そんな不安もありました。

そこで私は、

「自分でできる健康管理の方法を
何か身につけたい」

と思うようになりました。

そのときに出会ったのが、NARD JAPANのアロマテラピーでした。

最初から「アロマテラピーを仕事にしよう」と思っていたわけではありません。

むしろ、

「家族のために、何かできることを増やしたい」

そんな気持ちからのスタートでした。

植物から得られる香りを使って、心や身体について考える。

精油の成分を学び、その特徴や使い方を知る。

「いい香りだから使う」というだけではない、科学的な視点を持ったアロマテラピー。

学べば学ぶほど、

「こんな世界があったんだ」

と、どんどん惹かれていきました。

そして気づけば、アロマテラピーは私の人生の中で、とても大切な存在になっていました。

医療から離れたかったわけではない

今、私は作業療法士としての経験と、アロマテラピーの学び。

その両方を大切にしています。

医療と自然療法は、どちらか一方を選ぶものではないと思っています。

病院で治療を受けること。

専門家に相談すること。

必要な薬を使うこと。

それと同時に、

毎日の食事や睡眠を見直すこと。

身体の小さな変化に気づくこと。

植物の力を借りながら、自分自身をいたわること。

そのどれもが、健康を考える上で大切なことだと思っています。

作業療法士として13年間、人の「生きること」「暮らすこと」に関わってきたからこそ、私は今、

病気になってからではなく、
毎日の暮らしの中で、
自分のこころとからだを整えること。

を伝えたいと思っています。

それが、今の私が自然療法を仕事にしている理由のひとつです。


アロマテラピーとの出会いは、人生の転機でした

アロマテラピーとの出会いは、私にとって「新しい仕事を見つけた」というだけの出来事ではありませんでした。

母として。

医療に携わってきた一人の人間として。

そして、自分自身のこれからを考える一人の女性として。

「自分や家族の健康のために、私にもできることがある」

そう思えるようになった、大きな転機でした。

そして、この出会いが後の「Gentil」へとつながっていきます。

次回は、「Gentil」という名前に込めた想いについてお話ししたいと思います。

毎日のちょっとした積み重ねが
未来のこころとからだをつくります🌿

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