植物から学ぶ自然療法シリーズ
第2回 レモングラス
― 暮らしに寄り添う、爽やかな香りの植物 ―
夏になると、爽やかな香りや冷たい飲み物が恋しくなります。
そんな季節におすすめしたい植物がレモングラスです。
レモンのような香りが特徴ですが、実はレモンの仲間ではなく、イネ科に属する多年草。
東南アジアをはじめとする温暖な地域で古くから親しまれ、料理やハーブティー、そしてアロマテラピーまで、暮らしのさまざまな場面で活用されてきました。
今回は、そんなレモングラスの魅力を植物療法の視点からご紹介します。
レモングラスってどんな植物?
レモングラスは、細長くまっすぐ伸びる葉が特徴の多年草です。
葉を軽くこすると、レモンを思わせる爽やかな香りがふわっと広がります。
暑さに強く、日本でも夏になると勢いよく成長する生命力あふれる植物です。
その清々しい香りから、ハーブティーや料理、アロマテラピーなど幅広く利用されています。
🌿 植物の豆知識
レモングラスはレモンではなくイネ科の植物です。 名前の由来は、葉に含まれる爽やかな香りから。 レモンのような香りがすることから「レモングラス」と呼ばれるようになりました。
世界の食卓でも親しまれるハーブ
日本ではハーブティーとして知られるレモングラスですが、東南アジアでは料理にも欠かせない存在です。
代表的なのが、タイ料理のトムヤムクン。
レモングラスの茎を軽くつぶしてスープに加えることで、爽やかな香りと奥深い風味が広がり、本場ならではの味わいになります。
また、カレーや炒め物、肉料理や魚料理の香りづけとしても親しまれています。
レモンのような香りがありますが酸味はなく、料理に爽やかな風味を添えてくれる植物です。
「飲む」「食べる」「香る」。
ひとつの植物が、暮らしの中でさまざまな形に姿を変えながら活躍していることも、レモングラスの魅力です。
ハーブとして楽しむレモングラス
レモングラスは、爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴のハーブティーとして人気があります。
暑い季節にはアイスハーブティーもおすすめ。 気分をリフレッシュしたい時や、食後のティータイムにもぴったりです。
ハイビスカスやローズヒップとブレンドすると、見た目も美しく、夏らしい一杯になります。
植物を「飲む」という形で取り入れられることも、ハーブ療法ならではの魅力です。
アロマテラピーとして楽しむレモングラス
レモングラスは、精油としても人気の高い植物です。
爽やかな香りのもとになっているのは、シトラール(ゲラニアール・ネラール)という芳香成分です。
この成分が、レモンを思わせるフレッシュで力強い香りを生み出しています。
一方で、シトラールを多く含む精油は皮膚への刺激を感じる場合があります。
トリートメントなどで使用する際は、植物油で十分に希釈し、使用量を守ることが大切です。
精油は植物の芳香成分を凝縮したものだからこそ、正しい知識をもって安全に楽しむこともアロマテラピーの大切なポイントです。
同じ植物でも、楽しみ方はいろいろ
レモングラスは、一つの植物でありながら、さまざまな楽しみ方があります。
- 🌿 ハーブティーとして味わう
- 🌿 トムヤムクンなど料理の香りづけに使う
- 🌿 精油で香りを楽しむ
同じ植物でも、取り入れ方によって私たちへの働きかけは変わります。
植物の特徴を知り、その日の気分や季節、暮らしに合わせて選ぶことも、植物療法の楽しみのひとつです。
🌿 植物をもっと知る
| 学名 | Cymbopogon citratus |
| 科名 | イネ科 |
| 使用部位 | 全草(根以外) |
| 原産地 | 中国、ジャワ、グアテマラ、インド |
| 主な芳香成分 | ゲラニアール、ネラール(総称:シトラール) |
| 暮らしでの活用 | ハーブティー・料理・芳香浴・アロマトリートメント |
🌼 ミキティ先生のワンポイント
レモングラスという名前から、「レモンの仲間」と思われる方も少なくありません。
実はイネ科の植物で、レモンのような爽やかな香りをもつことから、この名前が付けられました。
植物そのものを楽しむハーブ療法と、植物から抽出した精油を用いるアロマテラピー。
同じ植物でも取り入れ方によって魅力はさまざまです。
植物を知ることは、自分に合ったセルフケアを見つける第一歩。 暮らしに無理なく取り入れながら、植物との時間を楽しんでみてください。
次回予告
次回は、鮮やかな赤色が美しいハーブ「ハイビスカス」をご紹介します。
夏に人気のハーブティーとして知られるハイビスカス。 その魅力や植物療法での楽しみ方をお届けします。
植物から学ぶ自然療法
植物を知ることは、自然とともに暮らすこと。
植物は、私たちの暮らしにそっと寄り添い、季節ごとにさまざまな恵みを届けてくれます。
毎日のちょっとした積み重ねが、未来のこころとからだを育みます。
この記事を書いた人
日髙 美紀(ミキティ)
自然療法 salon & school Gentil 代表
- 作業療法士
- NARD JAPAN認定アロマ・インストラクター
- NARD JAPAN認定アロマ・セラピスト
- アロマ・フランス認定クレイテラピスト
病院や訪問リハビリでの経験を活かし、「植物のちから」を暮らしに取り入れる方法をお伝えしています。 アロマテラピー・ハーブ・クレイなどの自然療法を通して、一人ひとりの「こころ」と「からだ」に寄り添うセルフケアをご提案しています。
🌿 最後までお読みいただき、ありがとうございました 🌿