植物はどうして香るの?|ユーカリから学ぶ植物の生きる知恵
「ユーカリの香りって、爽やかで気持ちいいですよね。」
アロマテラピーがお好きな方なら、一度はユーカリの香りを楽しんだことがあるのではないでしょうか。
でも実は、この香りは私たち人間を癒すために植物がつくっているわけではありません。
今回は、「植物から学ぶアロマテラピー ― 香りのその先へ ―」シリーズ第2回。 ユーカリという植物を通して、植物が香り(芳香成分)をつくる理由をご紹介します。
植物は逃げることができません
人間や動物は、危険を感じればその場から逃げることができます。
でも植物は、一度根を張ると自分で移動することはできません。
強い紫外線。 乾燥した空気。 虫や細菌、カビ。 動物に食べられる危険。
そんな過酷な自然環境の中でも、その場所で生き続けなければなりません。
だから植物は、長い長い進化の中で、自分自身を守るためのさまざまな知恵を身につけてきました。
香りは植物が生きるための知恵
その知恵の一つが芳香成分です。
私たちが「いい香り」と感じる香りは、植物にとっては生き抜くための大切な役割を担っています。
- 虫や動物から身を守る
- 細菌やカビなどの微生物から自分を守る
- 乾燥や暑さなどの環境ストレスに対応する
- 周囲の植物や昆虫との関わりに役立つ
つまり、香りは植物にとって「贅沢なもの」ではなく、生きるために必要な知恵なのです。
ユーカリが生きる環境
ユーカリは、オーストラリアを代表する植物です。
強い日差し、乾燥した気候、ときには山火事が起こるような厳しい自然環境の中で育っています。
そんな環境を生き抜くために、ユーカリはさまざまな芳香成分をつくり出してきました。
私たちはその植物の知恵を「精油」として利用し、アロマテラピーに活用しています。
植物が自分自身を守るためにつくったものを、人は暮らしや健康に役立てている。 そう考えると、アロマテラピーがもっと面白く感じませんか?
NARD JAPANが大切にしていること
ナード・アロマテラピー協会(NARD JAPAN)が大切にしているのは、「いい香りだから使う」という考え方だけではありません。
植物は、なぜこの芳香成分をつくるのか。
その芳香成分には、どのような特徴があるのか。
そして、その植物がどのような環境で育ち、どのように生きてきたのか。
植物そのものを知ることで、精油への理解も深まり、より安全で適切なアロマテラピーにつながっていきます。
私がNARD JAPANの考え方に魅力を感じるのは、まさにこの「植物を知ること」を大切にしているからです。
植物を知ると、アロマテラピーはもっと面白い
アロマテラピーは、香りを楽しむだけでも十分素敵です。
でも、その香りが植物にとってどんな意味を持つのかを知ることで、アロマテラピーはもっと奥深く、もっと面白い世界へと広がっていきます。
福岡市東区の自然療法 salon & school Gentilでは、ナード・アロマテラピー協会(NARD JAPAN)の考え方を大切にしながら、植物の力や芳香成分についても分かりやすくお伝えしています。
ちなみに「ユーカリ」と一言でいっても、実は精油にはさまざまな種類があります。 それぞれ含まれる芳香成分や特徴が異なるため、目的に応じて使い分けることが大切です。
そのお話は、また別の記事で詳しくご紹介したいと思います。
🌿「植物から学ぶアロマテラピー ― 香りのその先へ ―」シリーズ
植物は、何億年もの時間をかけて生き抜く知恵を育んできました。 その知恵を知ることで、アロマテラピーはもっと面白く、もっと身近になります。
次回は
「植物は動けないから強い ~何億年も生き残ってきた植物の戦略~」をお届けします。